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2011年6月25日土曜日

土曜の夜のちょっといい話~日蓮法難編~

土曜日担当オヤアンナです
あついですね。
節電が叫ばれていますがみなさまどういう風に暑さを乗り越えていますか?

~日蓮ってどんな人?~
 
 一言で言うと使命感に溢れた人だろう。
何度も幕府と対立したが、それにめげることなくむしろ反対されるほど日蓮宗の信者であることの証明ができると、自分の信念にしたがって動いた。
その信念とは法華経こそがただひとつ正しい教えだと言うことだ。

 日蓮は確かに強い意思がある強い人だ。
しかしその強い日蓮をサポートする周囲の人間たちがいたことこそ、日蓮が力を発揮できた理由だろう。私はそれを日蓮が体験した法難の内のふたつ、「松葉ヶ谷法難」と「伊豆法難」の逸話から感じた。
 
 「松葉ヶ谷法難」では日蓮は他宗の僧に松葉ヶ谷の草庵を焼き討ちにされるが、白いサルたちに導かれて難を逃れたという逸話が残っている。この白いサルとは犬神人と呼ばれる人々だったらしい。犬神人とは神社に属し、皮はぎ業を営む人のことである。
 
 「伊豆法難」では幕府によって伊豆国伊東へ流罪にされたが、漁夫にかくまわれた。日蓮はもともと漁師の子である。また、産まれた浦刀禰は漁業や供御田の管理をしており、漁業にかかわる人々から敬われていた。
 
 日蓮はこの法難によって命の危機にあうが、これら道々の人によって助かっている。
そしてその後も変わらず信念を曲げずに行動を続けた。

 だから日蓮の教えが今も私たちに伝わっているのはその、道々の名も無き人々のお陰でもある。
日蓮が一人でぶつぶつやっていただけでは今、日本に日蓮宗という宗派すらなかったかもしれない。そう考えると一人の力は多人数の力にはかなわないと感じる。

 一日を無事に終えられても一人でそれをなしとげたわけではないと思う。
さまざまな人、さまざまな環境によって一人の人の一日が形作られる。
だからいろんなものに感謝しながら一日を思い返すのが大切なのだろう。
みえないものにもみえるものにも「ありがとう」。かかわったものにもかかわっていないものにも「ありがとう」。
 
 日蓮の生涯を思い返すなかで感謝の気持ちを思いだした。
 

制作メモ:日蓮の逸話をモチーフにペインティングを描いています。
 ①日蓮が生まれた時に海に蓮の花が咲いたという逸話
 ②鵜飼の幽霊を鎮めるために小石に経の文字を書いて水底にしずめたという話
 ③松葉ヶ谷法難の逸話

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