自己紹介

自分の写真
※恐れ入りますが、企画者もアーティストのため至らない点が多々あるかと思います。ご意見、ご要望等ございましたら、なんなりとお申し付けください。

2011年8月29日月曜日

自身のブログで展示について書きました。

展示作品撤去後体調を崩し死んでました。。
やっと時間ができたので展示まとめをしようかな。

自身のブログで展示について書きました。
http://hirakawakenkyujyo.blog104.fc2.com/blog-entry-441.html

そのうち、こっちでも何か書きますね。
明日から芸大の研究室旅行だーーー!!夏休みもほとんど家にいない。。。

2011年8月27日土曜日

千ヶ崎慶一の作品紹介

今回展示した清澄寺の庫裡の間は薄暗く雰囲気のある空間でした。庫裡の間には左甚五郎が奉納した鎮火牛が設置してありました。私は鎮火牛の歴史を知り、鎮火牛をモチーフにした作品を作ることを決めました。

鎮火牛とは・・・
以下引用-----------------------------------------------------
『ひぶせのうし』と呼ばれ、庫裡の土間に入った右手にあります。昔、この山には火事が多くお寺は何度も全焼しました。これを耳にした旅の匠が火の鎮まることを祈りながら彫った一刀彫りの牛をお寺に奉納したところ、それ以来、山から火事はでなくなりました。匠は左甚五郎と伝えられ、虚空蔵菩薩が丑寅の守り本尊であることから牛を彫ったそうです。(大本山清澄寺ウェブサイトhttp://www.seichoji.com/hibusenousi.html)
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庫裡の間の空間は元々暗かったので灯りが必要だと私は考えました。そこで光を扱うことを決めました。庫裡の間には他にも美しい格子状の下駄箱がありましたが、それは今回の鎮火牛をテーマとした作品の邪魔になってしまうので暗室にすることで格子を消しました。


この作品で大切な事は、左甚五郎の彫刻と千ヶ崎慶一のインスタレーションの関係性でした。今回は鎮火牛の実体を消してゆく様な方法をとりました。なぜなら庫裡の間全体の空間を演出したかったからです。セザンヌの絵画の様に背景を描くことで世界観を作りだすことにしました。



部屋の入り口には左甚五郎が彫った鎮火牛が設置されており、両端には光を使った円状のインスタレーションを2つのブロックに分けて設置しました。それぞれのインスタレーション中央に設置したモニタには映像を展示しました。その映像は鎮火牛を3層のレイヤーで表現したものでありそれが微妙に動き、鎮火牛の下のランプが動き出すといった内容でした。

全体の展示


インスタレーション中央に展示された映像


展示空間を歩き回った時の映像


以下は展示空間の映像と作品のキャプションです。

タイトル 「鎮火牛」
サイズ   40秒
素材    アニメーション
説明

この作品は鎮火牛(ひぶせのうし)をモチーフにしています。鎮火牛とは、江戸時代に左甚五郎が彫った一刀彫の牛の彫刻です。鎮火牛が奉納される以前は山火事が多かったそうですが、鎮火牛が奉納されて以来火事が無くなったそうです。

山火事や津波、干ばつ、地震などの自然災害に対して人々は芸術作品を作ってきました。その時人々は災害を鎮めるといった願いとともに、未来に自分の作品を残す事を考えたでしょう。それは自然の風化に対する人類の抵抗だといえます。そのような芸術の根源もふまえ、鎮火牛が守ってきた清澄寺の歴史をこの作品は描き出しています。

2011年8月24日水曜日

今回のレジデンスと展覧会を終えて/千ヶ崎慶一


今回のレジデンスと展覧会を終えて 
千ヶ崎慶一

2011年8月10日から21日まで千葉県鴨川市の清澄で展覧会「アートが山をのぼること」が開催されました。各アーティストは、7月末から徐々にレジデンススペースに集まっていきました。約10日間の制作期間の中でアーティストたちは共同生活をしながら各々の作品を完成させていきました。展示された作品は個性があり多様で素晴らしいものばかりでした。またそれだけではなく展示された場所に合った作品でした。清澄寺の大きな空間に沢山のアート作品がちりばめられました。

アーティスト達にとってこの展覧会は冒険でしたが、清澄寺側からみても冒険でした。1300年の歴史があるこの寺院でこの様な展覧会を開催するのは初めての試みだったからです。また8月20・21日には東京からの「アートが山をのぼることバスツアー」が開催され、沢山の方々が展覧会場および各地名所に足を運びました。このツアーはアーティストが独自で企画したもので他に例をみません。以上の様に様々な面からみてこの展覧会は画期的でした。このような大きく、有意義な展覧会を完成させたことはアーティスト達にとって大きな自信になるでしょう。

また、作品制作においての意識の変化がアーティスト達にあったのではないでしょうか。これは千ヶ崎自身の感想なのですが、影山聖人が開いたヨガ教室に参加し、ヨガを体験したことで一人称で感じ考える事はアーティストにとって大事な事だと実感しました。特に現代アートでは、作品を素早く大量に作る事を迫られるためか、自分の作品を第三者的に観てしまうことがあります。他人はこんな所まで観ないなとたかをくくってしまうことはアーティストにとってとても危険な事なのです。主観でものを捉える事の重要性を実感できたことは大きな収穫でした。

ここでアーティスト達の作品を簡単に紹介したいと思います。詳しくは他の記事で各作家が説明します。

◆尾家杏奈 
日蓮の伝承をモチーフにした作品と、尾家が清澄から得た印象を描いた平面作品が研修会館の信育道場に展示されました。

◆齋藤春佳
















時間や場所を考えさせる作品が東屋や野外に展示されました。

◆千ヶ崎慶一








清澄寺に奉納された左甚五郎作の鎮火牛をテーマにした映像インスタレーション作品。


◆藤野真司










情報社会での祈りの場所を問う2つの作品。日蓮の師匠である導善房の彫刻が安置されている報恩殿で展示されました。

◆平川恒太









研修会館の信育道場での自然と人間をテーマにしたインスタレーション作品。







2メートルの筆を使い、和紙に泥絵を描くというパフォーマンスを毎日行いました。


◆山口真和


普段から方向をテーマにする制作をしている山口は、旭ヶ森からみえる日の出の方向や妙見菩薩の祠を向いた作品を野外に展示しました。
※妙見菩薩:北極星を神格化したもの



◆他会場のだあな舍ではプレオープン企画として安永則代の「記憶・直感・期待」という展覧会も催されました。こちらは"what is the most important for us" という問いに針金を使った工作で答えてもらういった参加型の作品になりました。


2011年8月11日木曜日

NHKの放送!!

昨日、NHKさんに取材していただいた放送時間がきまりました。
しかし、夜に事件等が起きる場合放送予定が変わるのでご了承ください。

放送予定時間
あさ7:45から8:00のニュースの中で放送予定です。

宜しくお願い致します。

展覧会開催!!

展覧会はじまりました。
昨日は初日という事もあり、多くの来場者にお越しいただきました。
またNHKや房日新聞の記者さんにも来ていただきました。
上の作品は山口真和の旭が森の展示

他のアーティスト展示も素晴らしいですよ!!
会期中にも幾つか作品が増えるかもです。(お楽しみに)
あと、参道のお土産物屋さんのおばさんとアートお土産プロジェクトも企画し始めました。
最初のお土産は15日くらいに出来る予定です!!

長い間準備をしてきましたが、今回の展示を開催できたというのは、とても自信になりました。
1日1日が僕たちアーティストにとってもすごく良い経験になっています。

今度ブログで朝日をアップしますね!!


2011年8月7日日曜日

オープニングパーティーのご案内


報道関係者各位


時下皆様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

この度、2011年8月10日から8月21日まで千葉県鴨川市にあります清澄寺にて、展覧会「アートが山をのぼること」を開催いたします。

初日の8月10日には報道関係者様をお招きし、ささやかなオープニングパーティーをおこないます。当日は出展作家による作品解説も予定しておりますのでふるってご参加ください。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。


出展作家一同

房日新聞に掲載されました。









10日から開催
東京発のツアーも
東京、京都などで活躍する現代アートの若手新進作家6人が10日から21日まで、日蓮宗の大本山清澄寺(鴨川市清澄)と釈迦寺(同市貝渚)を舞台に展覧会を開催する。
清澄寺では「アートが山にのぼること」のタイトルで、鴨川や日蓮、仏教世界に着想を得るなどして制作した作品を含めた絵画、彫刻、映像作品30点以上を境内の屋内外に展示する予定。
約1300年の歴史を持つ名刹が?アート空間?として使われるのはこれが初めて。作家らは7月30日から順次清澄入りし、合宿しながら作品制作と展示準備を開始。周辺住民らはこのユニークな活動を興味深く見守っている。
出展作家は長狭高を卒業し、現在東京芸術大大学院修士課程在学中の山口真和(まな)さん(23)と、平川恒太さん(24)、千ヶ崎慶一さん(26)、齋藤春佳さん(23)、尾家杏奈さん(24)、藤野真司さん(21)。6人は各種のアートコンペティションで知り合い、親交を深めてきた。
今回の企画は昨年末、山口さんが「お寺のような伝統的な空間で展覧会をやってみたい」と釈迦寺の住職、影山教俊氏に相談したことがきっかけ。現地を訪ね、折衝を重ねる中で、清澄寺側も「若い人たちの活動を支援しよう」と会場提供を快諾した。
6人は期間中の20日、東京発1泊2日の「清澄バスツアー」も企画。40人を集客予定で、20日夜には地唄舞の公演、夜の展覧会場散策といったイベントも開催する。
平川さんは「自分では清澄の自然をテーマにした作品を準備した。私たちの?鴨川観?を美術を通して感じてほしい」千ヶ崎さんは「現代美術はとっつきにくいといわれるが、見ていただければ隔たりはないと分かってもらえると思う」と話している。
展覧会は入場無料。午前9時から午後4時まで。展覧会の情報はウェブサイト(http://artyamanoboru.blogspot.com/)で確認できる。
【写真説明】展示会の打ち合わせをする出展メンバーら=鴨川
8月2日20時00分 347

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転載 房日新聞ウェブサイト
http://www.bonichi.com/News/item.htm?iid=5652&TXSID=gu7ele1ogblbk4k1u7brfi7r77

2011年8月1日月曜日

ラマダーン

今日から ラマダーンの月が始まりました

  正確には 昨日の日没からですが


イスラームでは 太陰暦の9番目の月を ラマダーンと呼び

  イスラム教徒は この月に断食をします



私は イスラーム教徒 というわけではありませんし

  特に 何かの宗教的活動を しているわけでもありません


ただ このような宗教の知識を得ることは

  その地域の宗教だけでなく 文化や芸術などを知る機会にもなりますし

  それは 自国の宗教、文化や芸術を 見つめる機会にもなると考えています



それで 今回 ラマダーンについて

  少し 書かせて頂こうと思いました




ラマダーンの始まりは 新月の目視により決定され

  次の新月まで 約1ヶ月間続きます


この間 イスラーム教徒は断食をするわけですが

  それは 日の出ている間だけで

  日没後や日の出前には 食事を摂ることができます



この断食により 過去の罪が許され

  また 肉体も健康になり 病気を防ぐと考えられています




イスラームでは 日常生活の行いについて

  細かな取り決めがたくさんあり

  外から見ると 理解し難いものもたくさんあるかもしれません


しかし それらができた時代と地域においては

  そうすることが 日常生活を円滑に進めることができる

  理にかなったものであったのかもしれません



また あるイスラーム教徒の友人が こう言いました

  日本は イスラームではないけれど

  町はきれいだし 人は正直だし

  行いは イスラームと同じであると



人間の生き方において 大事なことは

  宗教が違っても その本質的なところは

  そんなに 変わらないのかもしれません




生きることは

  本質を追究していくことだと考えています


そして その手段として

  人はそれぞれ 自分の能力を最大限活かせる場を

  選んで行くのだと思っています



そして 私にとってはやはり

  舞うことが それにあたるのです