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※恐れ入りますが、企画者もアーティストのため至らない点が多々あるかと思います。ご意見、ご要望等ございましたら、なんなりとお申し付けください。

2011年7月13日水曜日

山の中のてんてん






清澄山標高350メートル

じつは、清澄山という独立した山はない。
摩尼山(妙見山)・寶珠山・如意山・ 露地山・金剛山・鷄莽山・獨鈷山・富士山ら清澄寺を取り囲む八山をはじめとした山塊をまとめて清澄山と呼ぶ。


清澄寺は1200年の歴史を誇るお寺だけれど、これらの山は清澄寺の建つもっと前、仏教の伝わるもっと前から信仰の場だった。
もっとずっと前、占いや呪術による信仰の頃から。
鹿や亀の骨や血を用いた儀式を行う場所だったと見られる血溜めの彫りのある平岩だとか、そういう跡が険しい山中に残っているらしい。

お寺を基点に見てしまうと見落としてしまいそうになるけれど、
頂はあっても中心はない。

海から立ち上がるこの山々全体が信仰の場なのだ、
古くから人がそこに行為の場としての小さな点を打ってきた。
清澄寺も日蓮という人間の残した (大きいけれど) 一つの点で

この山塊の中には忘れられた点々がきっとたくさん印されているのだということ。

今ではそれを知っているのは山だけ。

私たちの作るものも、この夏の間、

その点となるように。

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