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※恐れ入りますが、企画者もアーティストのため至らない点が多々あるかと思います。ご意見、ご要望等ございましたら、なんなりとお申し付けください。
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2011年8月27日土曜日

千ヶ崎慶一の作品紹介

今回展示した清澄寺の庫裡の間は薄暗く雰囲気のある空間でした。庫裡の間には左甚五郎が奉納した鎮火牛が設置してありました。私は鎮火牛の歴史を知り、鎮火牛をモチーフにした作品を作ることを決めました。

鎮火牛とは・・・
以下引用-----------------------------------------------------
『ひぶせのうし』と呼ばれ、庫裡の土間に入った右手にあります。昔、この山には火事が多くお寺は何度も全焼しました。これを耳にした旅の匠が火の鎮まることを祈りながら彫った一刀彫りの牛をお寺に奉納したところ、それ以来、山から火事はでなくなりました。匠は左甚五郎と伝えられ、虚空蔵菩薩が丑寅の守り本尊であることから牛を彫ったそうです。(大本山清澄寺ウェブサイトhttp://www.seichoji.com/hibusenousi.html)
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庫裡の間の空間は元々暗かったので灯りが必要だと私は考えました。そこで光を扱うことを決めました。庫裡の間には他にも美しい格子状の下駄箱がありましたが、それは今回の鎮火牛をテーマとした作品の邪魔になってしまうので暗室にすることで格子を消しました。


この作品で大切な事は、左甚五郎の彫刻と千ヶ崎慶一のインスタレーションの関係性でした。今回は鎮火牛の実体を消してゆく様な方法をとりました。なぜなら庫裡の間全体の空間を演出したかったからです。セザンヌの絵画の様に背景を描くことで世界観を作りだすことにしました。



部屋の入り口には左甚五郎が彫った鎮火牛が設置されており、両端には光を使った円状のインスタレーションを2つのブロックに分けて設置しました。それぞれのインスタレーション中央に設置したモニタには映像を展示しました。その映像は鎮火牛を3層のレイヤーで表現したものでありそれが微妙に動き、鎮火牛の下のランプが動き出すといった内容でした。

全体の展示


インスタレーション中央に展示された映像


展示空間を歩き回った時の映像


以下は展示空間の映像と作品のキャプションです。

タイトル 「鎮火牛」
サイズ   40秒
素材    アニメーション
説明

この作品は鎮火牛(ひぶせのうし)をモチーフにしています。鎮火牛とは、江戸時代に左甚五郎が彫った一刀彫の牛の彫刻です。鎮火牛が奉納される以前は山火事が多かったそうですが、鎮火牛が奉納されて以来火事が無くなったそうです。

山火事や津波、干ばつ、地震などの自然災害に対して人々は芸術作品を作ってきました。その時人々は災害を鎮めるといった願いとともに、未来に自分の作品を残す事を考えたでしょう。それは自然の風化に対する人類の抵抗だといえます。そのような芸術の根源もふまえ、鎮火牛が守ってきた清澄寺の歴史をこの作品は描き出しています。

2011年8月24日水曜日

今回のレジデンスと展覧会を終えて/千ヶ崎慶一


今回のレジデンスと展覧会を終えて 
千ヶ崎慶一

2011年8月10日から21日まで千葉県鴨川市の清澄で展覧会「アートが山をのぼること」が開催されました。各アーティストは、7月末から徐々にレジデンススペースに集まっていきました。約10日間の制作期間の中でアーティストたちは共同生活をしながら各々の作品を完成させていきました。展示された作品は個性があり多様で素晴らしいものばかりでした。またそれだけではなく展示された場所に合った作品でした。清澄寺の大きな空間に沢山のアート作品がちりばめられました。

アーティスト達にとってこの展覧会は冒険でしたが、清澄寺側からみても冒険でした。1300年の歴史があるこの寺院でこの様な展覧会を開催するのは初めての試みだったからです。また8月20・21日には東京からの「アートが山をのぼることバスツアー」が開催され、沢山の方々が展覧会場および各地名所に足を運びました。このツアーはアーティストが独自で企画したもので他に例をみません。以上の様に様々な面からみてこの展覧会は画期的でした。このような大きく、有意義な展覧会を完成させたことはアーティスト達にとって大きな自信になるでしょう。

また、作品制作においての意識の変化がアーティスト達にあったのではないでしょうか。これは千ヶ崎自身の感想なのですが、影山聖人が開いたヨガ教室に参加し、ヨガを体験したことで一人称で感じ考える事はアーティストにとって大事な事だと実感しました。特に現代アートでは、作品を素早く大量に作る事を迫られるためか、自分の作品を第三者的に観てしまうことがあります。他人はこんな所まで観ないなとたかをくくってしまうことはアーティストにとってとても危険な事なのです。主観でものを捉える事の重要性を実感できたことは大きな収穫でした。

ここでアーティスト達の作品を簡単に紹介したいと思います。詳しくは他の記事で各作家が説明します。

◆尾家杏奈 
日蓮の伝承をモチーフにした作品と、尾家が清澄から得た印象を描いた平面作品が研修会館の信育道場に展示されました。

◆齋藤春佳
















時間や場所を考えさせる作品が東屋や野外に展示されました。

◆千ヶ崎慶一








清澄寺に奉納された左甚五郎作の鎮火牛をテーマにした映像インスタレーション作品。


◆藤野真司










情報社会での祈りの場所を問う2つの作品。日蓮の師匠である導善房の彫刻が安置されている報恩殿で展示されました。

◆平川恒太









研修会館の信育道場での自然と人間をテーマにしたインスタレーション作品。







2メートルの筆を使い、和紙に泥絵を描くというパフォーマンスを毎日行いました。


◆山口真和


普段から方向をテーマにする制作をしている山口は、旭ヶ森からみえる日の出の方向や妙見菩薩の祠を向いた作品を野外に展示しました。
※妙見菩薩:北極星を神格化したもの



◆他会場のだあな舍ではプレオープン企画として安永則代の「記憶・直感・期待」という展覧会も催されました。こちらは"what is the most important for us" という問いに針金を使った工作で答えてもらういった参加型の作品になりました。


2011年7月20日水曜日

鎮火牛のモデリング












現在、鎮火牛を3DCGで制作しています。3Dのソフトを操作するのが初めてなので、時間がかかっています。作品を作るからには発見や発明が毎回無くてはならないと私は考ます。今回はそれが3DCGなのです。

2011年7月12日火曜日

何故古美術を見るのか?二人の違い

先日平川君と話をしました。その時に、何故京都の古いお寺を自分たちは一緒に巡っているのかという話題になりました。

私が京都に通ってきた理由は、自分自身の鑑賞眼を信用していなかったためで、歴史的に重要とされているものをみることによって作品を見る力を向上させたいと思ったからです。クオリティを確認したかったのです。

平川君はお寺や仏像などの古美術から感動体験を得るために京都に行っていたと言っていました。感動を重視し、それに負けない感動を自分の作品からも与えられるようにしたいと言っていました。私はそれを尊重します。

しかしながら、私にとってそれは当てはまりません。私は日頃からあまり感動しないタイプの人間なのです。自分の感動した体験をそれほど重要視しません。

同じ物をみてきているのに考えることや感じる事は人それぞれなのだと思いました。



2011年7月6日水曜日

近況報告

こんにちは千ヶ崎慶一です。最近は展示の機材を集めています。大掛かりな映像インスタレーションにする予定なので楽しみです。

最近暑くなってきて季節が変わったことを実感します。人生80年だとするとこの感覚を味わうのはあと54回という事になります。永遠に続くと思いがちですがあと54回しかこの感覚は味わえません。残された時間が少ないと感じます。幻の様なものだとも言えます。

それでは自分がアートで何かを成し遂げるためにはどうすれば良いのか?勉強する時間も必要だし制作する時間も必要です。そこまで焦る事は無いとは思いますが、効率を考えた生活スタイルを組む必要があると考えます。そして戦略と戦術が必要です。

幻なのかもしれませんが、そのなかを冒険してゆきます。

2011年6月28日火曜日

アーティスト活動

こんにちは千ヶ崎慶一です。今週の日曜日に、ポスターの掲示をお願いするなどの宣伝活動をしに鴨川へ行ってきました。もう何度も鴨川に行っていますが新しく知る事が毎回あり、いつも驚いています。アーティスト活動はなかなかハードですが冒険に満ちています。前進している事を実感できているのでとても充実しています。

2011年6月22日水曜日

アートのテーマはアート

こんにちはアーティストの千ヶ崎慶一です。アートのテーマはアートしかないのだと最近私は考えています。

それではアートとは何か?鑑賞者に「今自分は何をしているのだろう?」と思い返させるものがアート作品だと私は考えます。退屈だったり煩雑な日常から気を紛らわせるものではなく、逆にそれを直視し考えさせるものだと思います。私はダ・ヴィンチやコローの作品からそのような鑑賞体験をしてきました。

それなので、鑑賞者が「今自分は何をしているのだろう?」と思い返すことが出来る様な仕組みを自分の作品で作るように私はしています。



Uploaded by 千ヶ崎慶一(Chigasaki Keiichi)

2011年6月19日日曜日

チラシの完成



こんにちは千ヶ崎慶一です。チラシの入稿がようやく終わりました。なかなか大変でしたがようやくこれから作品に取り組めます。協力してくださった方々に感謝します。

2011年6月14日火曜日

千ヶ崎慶一日記

こんにちは千ヶ崎慶一です。最近はプレゼント作品も徐々に仕上がって来て展示本番の制作に移ろうとしている所です。下にアップロードしたのは新しい企画書です。これ通りに行くかは確定ではないので解りませんが、鎮火牛をテーマとした映像インスタレーションを展示しようと考えています。



Written by 千ヶ崎慶一(Chigasaki Keiichi)

2011年6月6日月曜日

早起きについて

打ち合わせの度に毎回、東京から車で千葉まで行くので大変です。特に早起きはきついです。お寺での滞在制作はやはり朝方の生活になりそうです。今回の企画に関わって下さる釈迦寺の蔭山さんは「行動を変えることで人は変わる。今回の滞在でそういった事を体験して欲しい。」と仰っていました。早起きをすると瞑想状態になりやすいそうです。宗教には人の生活を導く様な機能があるそうで、現代人はそういったものを失っているとうかがいました。

人類は道具を発明して進化しました。電気を発明して夜に活動することができるようになったり、コンピュータを発明することで脳を外部に拡張しました。進化の代償として宗教的な生活や体験を現代人は失ってしまったのだと思います。それが現在宗教が形骸化されていることの原因だと思います。


先週はツアー予定地の笠森寺に行きました。
入り口にある階段。両側に土の壁があり、美しくて雰囲気がある。

京都の清水寺に似ている建物


平川君、自動車免許をとってくれ、、、毎回疲れます(笑)

2011年6月1日水曜日

千ヶ崎慶一日記

こんにちは、千ヶ崎慶一です。今、プレゼント用の作品を作っています。最近、物質感の強い作品を作る事を目標の一つとしているので、プレゼント作品の支持体は紙ではなくパネルに布張りで作る事にしました。少し時間はかかりますが、見応えのある作品ができると思います。何故今になって物質感を求めているのか?私はレイヤーをテーマの一つとして制作をしています。これまでは描く情報のレイヤーを描いていましたが、それではできあがった作品がパソコンの画面をみているのと変わらないことに気づいたからです。それなので、物質をレイヤーに含める事を考えました。この考え方が映像作品にも影響すると良いと考えます。

プレゼント作品と並行して、「アートが山をのぼること」展覧会のチラシとポスターをデザインしています。なかなか大変ですが、頑張ろうと思います。一日一映像活動も続けていますので興味が有る方は、こちらまで。


 ゴツゴツした画面
Wrote by  千ヶ崎慶一(Chigasaki Keiichi)

2011年5月26日木曜日

鎮火牛ドローイング

鎮火牛とは...
昔、この山には火事が多くお寺は何度も全焼しました。これを耳にした旅の匠が火の鎮まることを祈りながら彫った一刀彫りの牛をお寺に奉納したところ、それ 以来、山から火事はでなくなりました。匠は左甚五郎と伝えられ、虚空蔵菩薩が丑寅の守り本尊であることから牛を彫ったそうです。
( 清澄寺ホームページ_ http://www.seichoji.com/hibusenousi.html)

wrote by 千ヶ崎慶一(Chigasaki Keiichi)

千ヶ崎慶一 これまでの作品と今回のプラン

※あくまでもプランなのでこの通りにはいくとは限りません。   

千ヶ崎慶一作品経過









こんにちは、『アートが山を登る事』出展作家の千ヶ崎慶一です。画像はプレゼント作品の制作経過を撮ったものです。

 wrote by 千ヶ崎慶一(Chigasaki Keiichi)

2011年5月25日水曜日

作家紹介(千ヶ崎慶一)

千ヶ崎慶一 略歴











主なグループ展
2008.12 THE SIX(代官山ヒルサイドテラス,東京)
2008.12 SHADOWY TALE( ギャラリーニモード,青山)
2009.6 電車展(東京)
2009.11 HAPPY HOUR!! 展(イセフロントスペース,ニューヨーク)
2009.12 イセ文化基金が応援する若手作家達 (TAMADA PROJECTS、月島) 
2010.8  JAAM プロジェクト(レジデンス、越後妻有・松之山地区)
2010.10 JAAM Exhibition (UNIVERSITY GALLERY, ニューカッスル, オーストラリア)
個展
2010.10  Various Layers(ANNEX GALLERY,人形町)